【開催報告】山梨県小菅村とJCTA『災害時協定』を締結

クルマと旅の新しい楽しさを普及啓蒙する団体、一般社団法人日本カーツーリズム推進協会(本部:東京都中央区、略称:JCTA、代表:会長 川﨑 康一郎)と、山梨県小菅村(村長:舩木 直美)は、小菅村において地震その他の災害時にJCTAが緊急避難場所として活用が期待されるキャンピングカーを派遣するなどの「災害時協定」を締結し、7月4日(日)午前10時より「東京ソラマチ(R)キャンピングカー&アウトドアフェスタ」(会場:東京都墨田区、主催:JCTA)において、調印式を挙行いたしました。

またゲストスピーカーに、キャンピングカージャーナリストの渡部 竜生様をお招きし、有事におけるキャンピングカーの優位性についてご講演頂きました。

山梨県小菅村とJCTA『災害時協定』を締結/小菅村 舩木村長(左)とJCTA会長 川﨑康一郎

「災害時協定」締結の目的

「災害時協定」は、小菅村の災害時にJCTAがキャンピングカーの提供を行い、速やかなライフラインや生活居住空間の確保を行うことで村民の皆様の被災時における生活支援を目的とし、キャンピングカーの新たな活用方法を提案するとともに、本協定を契機に全国にこの取り組みが普及・浸透することで、世の中のキャンピングカーに対する新たな価値への気づきを持って頂ける機会となるよう、小菅村とJCTAが相互に協力してゆくことに同意し、協定を結ばせて頂くことといたしました。

小菅村 舩木村長(右)とJCTA会長 川﨑康一郎/小菅村 舩木村長(中央)とJCTA理事

調印式コメントのご紹介

山梨県小菅村村長 舩木 直美 様

山梨県小菅村は、東京湾に注ぐ「多摩川」の源流に位置しています。東京都奥多摩町に隣接し、東京都心から車で約2時間。標高は東京スカイツリー(R)と同じ程の高さにある山あいの村です。

豊かな山里の自然が気軽に楽しめ、清水や豊かな森が豊富にあり、散策やアウトドアを楽しむことができるスポットも数多くあります。村の東西に多摩川の源流「小菅川」が流れ、水の供給源である森林は村の総面積の95%を占めています。また、その約3割が東京都の水源かん養林になっており、大切な水を守るため様々な活動が行われています。

一方で、森林に囲まれている環境であることから、地震や台風など災害に見舞われた場合には避難場所の確保が大変困難で、村民の被災時の安全をどのように確保すればよいかが大きな課題となっています。

そうしたことから、この度のJCTAとの「災害時協定」により、村民の緊急避難場所が確保できることは大変大きな意義があります。今後は「災害時協定」だけでなく、「旅」や「カーツーリズム」などにおいてもJCTAとの協力関係を強化し、魅力ある村づくりを遂行して行ければと思っています。

小菅村ホームページ:http://www.vill.kosuge.yamanashi.jp/

山梨県小菅村村長 舩木 直美 様

一般社団法人日本カーツーリズム推進協会 会長 川﨑康一郎

当協会は、一般社団法人として国民の皆様へ「カーツーリズム」の普及・啓蒙を促進する活動を行うとともに、キャンピングカーなどが持つ優れた機能を様々なシーンで活用頂けるよう、その優位性の認知拡大も重要な使命だと考えております。

この度、山梨県小菅村様と「災害時協定」を締結させて頂いたことは、キャンピングカーの持つ「居住空間」や「生活インフラ」などの優れた点が災害時に役立つとの評価を頂いたものであり、協力関係を構築できたこととともに、そのことを社会へ発信できたことはJCTAとして大変光栄に思っております。

今後は本協定に基づき小菅村様とJCTAで、村民の皆様にキャンピングカーを使用した「避難訓練」を企画し、有事におけるキャンピングカー派遣の運用方法を確認するとともに、村民の皆様に実際に「車中泊」体験を頂き、楽しんで頂きながらも被災した場合でも訓練の経験を基に十分活用頂けるよう、相互で協力関係を積み重ねてまいります。

JCTAは今後も様々な自治体との連携も広め「カーツーリズム」の推進とともに、行政・企業を含め、有事の際のキャンピングカー活用などを積極的に提案してまいります。

JCTA 会長 川﨑康一郎

キャンピングカージャーナリスト 渡部 竜生 様

昨今の地球温暖化などによる自然災害の発生頻度や強度は年々高まるばかりです。直近も大きな土石流に見舞われ、甚大な被害に見舞われた街があったばかりです。一瞬にしていつもの生活環境が失われてしまう悲惨なケースは後を絶ちません。

そうした有事の際にキャンピングカーには、主に2つの優れた点を有しています。1つ目は、人が快適に暮らせる「生活インフラ」が常に装備されてあり、移動先でも即座に普段の生活を確保することが可能なことです。バッテリーが強化されているため、携帯電話の充電などが容易であることはもちろん、家電やエアコンも使用できます。また足を伸ばして就寝できることは「エコノミークラス症候群」のリスクからも解放され、被災時でもQOL(生活の質)を落とさずにストレスフリーな時間を過ごすことができます。
2つ目はプライバシーの確保です。特に社会的弱者である小さなお子様や高齢者、疾患をお持ちの方などが避難所で多くの方との共同生活を余儀なくされることは、大変大きなストレスになります。キャンピングカーであれば、小さなお子様の鳴き声で周囲に迷惑を掛ける心配もなく、避難されている方々との相互メリットも生まれます。

日頃から「キャンピングカー」や「車中泊」などを体験しておくことは、この時代に生活する上でのリスク管理としても大切なこととなってきています。

ゲストスピーカー/キャンピングカージャーナリスト 渡部 竜生 様

「第2回 東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ」について

コロナ禍において交通手段に制限が課される中、いまクルマでの旅が見直されておりますが、キャンピングカーは移動手段だけでなく「居住空間」としても人気が集まっています。

レジャー利用のほか、テレワークを行う移動オフィスでの活用なども脚光を浴びています。また、地方へのIターン・Uターンで移住を検討される方へ、現地で住居や仕事探しをする際にキャンピングカーを貸し出す自治体が出てくるなど、地方創生への貢献も期待されています。

7月3日(土)~7月4日(日)に開催された「東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ」では多くの方がご来場され、キャンピングカーやキャンプ用品・アウトドアグッズなどを興味深くご覧になり、ご家族・ご友人の方々との会話が弾んでおられました。

「第2回 東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ」の様子(1)
「第2回 東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ」の様子(2)

「第2回 東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ」開催概要

イベント名第2回 東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ
会 期2021年7月3日(土)~7月4日(日)| 11:00~17:00(※全日程終了)
会 場東京スカイツリータウン(R)1階 ソラマチひろば/2階テラスエリア
東京スカイツリー(R)1階 団体バス駐車場
入場料無 料
主 催一般社団法人 日本カーツーリズム推進協会(略称:JCTA)
協 力東京ソラマチ(R)、山梨県小菅村
内 容キャブコン・バンコン・軽キャン・キャンプ用品などの展示

今後の活動について

JCTAでは、この度の「第2回 東京ソラマチ(R) キャンピングカー&アウトドアフェスタ」開催に続き、本年秋にも同イベントの第3回開催を予定しております。

またイベント企画以外にも、カーツーリズムの普及・マナー啓蒙に関する情報発信を継続的に行うとともに、災害時の支援に関するガイドライン作りや、地方創生に向けての自治体との連携、安心して車中泊が行える拠点の整備・拡大を積極的に推進してまいります。